Thursday, January 2, 2014

#TBT 20120829:アメリカへの旅立ち

今週の#TBT: Throw Back Thursdayは2012年8月29日のエントリーです。この日は、幸希の米国への旅立ちについて書きました。幸希は2012年6月に日本の犬舎で生まれ、生後78日目にアメリカ在住の家族のメンバーになるべく渡米しました。今回の#TBTは、その時の波瀾万丈な旅の様子についてです。


米国へ出発

いよいよ、米国へ向けて出発の日です。しかし、この日を迎えるまではハラハラドキドキすることがいくつかありました。その一つは、キャリーバッグのこと。

犬を機内持ち込み荷物として持ち込む場合、プラスチック・クレートでもソフトキャリーケースでもいいのですが、大きさにかなり厳しい制限があります。これはもちろん、前座席下に収まるサイズでなければならないためですが、ソフト・クレートの場合は、46センチX28センチX28センチ以下のもの、ということになっています。私がアメリカで買って持って行ってもよかったのですが、犬を受け取る日に初めて使うものだと犬がびっくりするだろうと思い、コロスケさんに無理を言って事前に用意していただきました。もちろん、この規定サイズ以下のものをお願いしたのですが、子犬の受け取りの日は簡単に中に犬を入れることができたんです。

しかし数日後、もう一度入れてみた時に、入ることは入りましたが、身動きができない状態でした。数日間でバッグがきつくなるほど大きくなるとは信じられませんでしたが、成長期の子犬はぐんぐん大きくなり、幸の時も昼寝から起きると「あれ、足が伸びた?体が長くなった?」と思ったことを覚えています。

今回の飛行機の旅は子犬の排泄事情などを考慮し、一番長いフライトが10時間以下になる行程を選びました。しかし、10時間といってもかなり長い時間です。その間、身動きができない体勢でじっとしているのは大変ですから、急遽もう少し大きいバッグを用意することに。

この時に困ったのが、そういうものを売っている店がどこにあるか調べることです。日本に住んでいる人なら、ペット用品店の名前などいくつか知ってい ると思いますが、私はそういう知識が全くなかったので、まずはそれらの店を探すことから始めました。それと同時に、コロスケさんにもアドバイスをいただき、規定サイズ以内のバッグをいくつかに絞りました。お店に電話をかけてみると、そのバッグの一つの店頭在庫があるということだったので、無事に手に入れることができました。

もう一つの心配事は、トイレと食事です。動物検疫を出発の3時間前までに済ませなければならないということは、空港に着いてからもかなりダウンタイムがあることになります。実家を出てから出発時刻までに既に6時間ほど経ってしまうので、何とか出発前に一度トイレに連れ出さなければと思っていました。

とにかく、この新しいバッグに入って出発です。これは成田エクスプレスの中。


成田空港の動物検疫所は、二階にあります。案内カウンターでそこに用事がある旨を伝えると、係りの人が鍵を開けて中に入れてくれました。空港の裏舞台がどうなっているか今まで知りませんでしたが、色々なオフィスがあるんですね。その中の一つがこの検疫所です。


この日の何時頃にそこに行く旨は事前に伝えてあったので、「検疫をお願いしたいんですけど」と言って中に入ると、「〜さんですね」と確認されました。書類にサインした後、別の部屋で獣医師による健康診断がありました。心音、皮膚の状態、お尻が汚れていないか(下痢をしていないか)などいくつか チェックポイントがあるようですが、全てクリアし、書類にも不備がなかったので「検疫済み」のタグをもらいました。それをバッグに付けて、出発ロビーへ。

時間にかなり余裕があったのですが、搭乗手続きだけまず先に済ませてしまうことにしました。そうすれば、チェックインする荷物が減りますからね。そ れから、私はロビーでお昼ご飯を食べたのですが、犬の食事はどうしようかと思っていました。結局、犬をバッグから出せる場所が見つからなかったので、トイレの個室を利用することに。トイレには、壁に作り付けの荷物を置ける台のようなものがあったので、そこに犬入りバッグを置いて入り口を開け、犬はその中から顔を出した状態で食べました。そんな状態では食べないのではないかと思ったのですが、結構度胸が据わった子のようです。

検疫後ロビーで。


すごい格好で寝ています。


さて、次は排泄。動物検疫所で、近くに犬の排泄をさせられる場所があるか訊いてみたのですが、さすがは動物を扱う専門オフィス。ちゃんと印刷した地図が用意されていました。空港の建物を出て少し歩くと、北ウイングの先に芝生の場所があるということなので、そこで排泄を試みることに。無事おしっことウンを終了。その頃までには、出国手続きをしなければならない時間になっていたので、セキュリティを通りました。犬をどうしたらいいか訊くと、まずは犬が入ったバッグを持って反対側に行き、人間はもう一度セキュリティを通るように言われました。犬入りバッグは、検査官が目視で確認するとのこと。無事セキュリティ・チェックと出国手続きを終え、ゲートへ。

*成田からサンフランシスコへのフライト

フライトは9時間の予定でしたが、この日は追い風が強かったということで、45分余計に時間がかかりました。つまり、結局10時間近いフライトだったというわけです。席を通路側に取り、他の人に迷惑をかけずに席を立つことができるようにしました。子犬はほぼずっと大人しくしていられましたが、後半ちょっとフンフン鳴いていたので、バッグごと機内の後方へ。何度かトイレの中で排泄しないか試みたのですが、慣れていないこともあって駄目でした。水は数度飲みました。

何度か機内後方に行っていたら、フライトアテンダントの一人が「バッグに何が入っているの?」と訊いてきました。子犬がいる旨を告げると、走り回らなければバッグから出してもいいと言われたので、そうすることに。バッグから出して抱っこし、少し体を伸ばしたりさせました。乗客の中には犬が嫌いな人もいるでしょうから、本当はこのようなことをしてはいけないのですが、ほんの数分でもバッグから出られただけでも、犬はほっとしていたようです。心配していた離陸も着陸も、問題なくクリア。

サンフランシスコの空港は、かなり込み合っていました。入国審査を受け、税関審査に進んだのですが、犬がいる旨を告げても「あ、そう」程度で、せっかく成田で用意してもらった書類を見せることも要求されませんでした。訊かれないことはわざわざしないことにして、無事入国完了。どなたかのブログに同じ ようなことが書かれていたのですが、本当だったのですね。でも、こんないい加減なことでいいのでしょうか。

しかし、問題はここからでした。この後国内線乗り継ぎのために、再度セキュリティを通らなければならなかったのですが、とにかく込んでいて、長い列に並ぶことに。前のフライトが45分も遅れたので、次のフライトの時間が非常に心配でした。この時点でほとんどの人が乗り継ぎ便を逃してしまっていたのですが、私は次の便が同じターミナルだったので、何とか間に合わないかやってみることにしました。

セキュリティで、犬をバッグから出して犬と一緒に通って下さいと言われたのですが、犬はあまりにも色々なことが起こりすぎてバッグの中で固まってしまい、なかなか出て来ませんでした。後ろに並んでいた人がバッグを持ってくれて、私は犬を引きずり出すような形で何とか出したのですが、そんなことをしている間にも時間は流れて行きます。何とかセキュリティを通ってゲートまで走ろうと思ったのですが、犬連れではうまく走れません。それに、この時点で12時間ほど経っていたので、犬の排泄が心配でした。サンフランシスコの空港内には、ドッグランのような所があると書いてあったので、時間に余裕があればそこで 一度排泄させられると思っていたのですが、とにかくそんな時間は全くありませんでした。

ゲートに向かっている時に、既に出発時刻15分前を切っていました。この時間以降は飛行機に乗せてもらえないことが多いのですが、とにかくゲートま では行ってみることに。長時間のフライトに加え寝不足のところ走ったりしたのでボロボロになっていましたが、何とかゲートに着いた時には、出発5分前ほどでした。でも、奇跡的に乗れましたよ。

*サンフランシスコからニューアークのフライト

しかし、このフライトの席は最悪でした。予約した時点で、三人掛けの真ん中しか空いていなかったので、何とかならないか成田で訊いてみたのですが、空港に着いてからの方が空席が出るなどの可能性があると言われて、結局事前に座席変更ができませんでした。早目に着いたら、ゲートエージェントに頼んでみるつも りだったのですが、そのような余裕も全くなく。結局、その席に5時間強座ることになってしまいました。

飛行機が水平飛行に入ってすぐ、トイレに行って排泄させようとしたのですが、だめでした。いくら我慢しているからといって、生理的にそんなに長時間 おしっこを我慢できるはずはありません。このフライトのフライトアテンダント達は犬好きの人が多く、飛行機の後ろに連れて行った時に、「犬を見せて!」と言われ、バッグから出しました。二人のフライトアテンダントは、写真を撮ったり犬と遊んだりしていたのですが、その一人は、スパニエルのブリーディングをしていたと言っていました。ですから、子犬の扱いも慣れたもので、色々なことが心配で仕方がなかった私を少し落ち着かせてくれました。

しかし、修羅場はここからでした。後30分ほどでニューアーク空港に着くという時になって、犬がギャンギャン鳴き始めたんです。それまで回りの人は犬がいるとは知らなかったと思いますが、こんなに派手に鳴かれては、隠しようがありません。隣の人は、「急降下で耳が痛いんじゃないですか」と言ってくれたのですが、私はそうではなく、トイレに行きたいためだと分かっていました。しかし、もう着陸態勢に入っていますから、席を立つことはできません。何とか宥めようとしましたが、排泄のための欲求鳴きは仕方がありません。一つ幸いだったのは、数列後ろにギャン泣きしている子供が一人いたこと。私だけだったら もっと狼狽えたと思いますが、この時ほどうるさい子供に感謝したことはありませんでした(笑)。

空港に着いてもギャンギャン鳴いてバッグの中で暴れているので、とにかくトイレを探しました。しかし、そのうち何だかバッグが温かくなり、我慢しきれずもらしてしまったことが明らかに。それで、トイレで犬のお尻を拭いたり、バッグ内の敷物を替えたりし、それからちょっとフードを食べさせて水を飲ませ ました。しかし考えてみれば、この時点で18時間もおしっこを我慢してしまったわけです。私は、膀胱炎になるのではないかという方が心配になりました。

*ニューアークから最寄り空港までのフライト

夜遅いフライトでしたが、このフライトの間はとても大人しくて、下りる時に「そのバッグの中には犬が入っているの?」と近くに座っていた子供に訊かれるまで、回りの人は犬が乗っていたことに気づいていなかったと思います。

*車で家まで

バックシートに置いたクレートの中に入れておいたのですが、最初のうちかなり叫びました。なぜクレートがそんなに嫌なのか全く分からないのですが。その後は疲れて寝てしまったようで、大人しくしていました。

とにかく、色々な方のご協力のおかげで、無事に家に着くことができてほっとしました。迷惑をおかけしてしまった皆様、ごめんさない。


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当時の様子を思い出しながら、数枚写真を追加しておきます。

*家に着いて

全く違う所に連れられて来て、「はい、ここがあなたの新しい家ですよ」と言われても、落ち着かないのは当然です。長旅で疲れているはずでしたが、家の中を一通り散策した後は、なぜかリビングの真ん中に陣取りリラックス。


しかし、やはり疲れていたのでしょう。そのまま変な格好で寝てしまいました。


部屋の隅の方が落ち着くかと思って、惰眠貪り用のクッションなどを用意してあったのですが、なぜか部屋の真ん中(笑)。


私はこれまでに何十回も米国ー日本間を往復して来ましたが、この幸希との旅ほど大変だと思ったことはありませんでした。荷物はあるし、飛行機の中で熟睡することは難しいし、時差ぼけもあり、一人旅でもかなり疲れます。それが犬連れだとこんなにも大変なものかと。

普段の私だったら、特にこのようなイベントの時は写真を撮りまくっていたと思いますが、夏の暑さと冷房で体調を崩していたことと、とにかく幸希を家まで連れて帰らなきゃという思いで必死で、全く余裕がありませんでした。ですから無事家にたどり着いた時には、本当に「肩の荷が降りた」と思ったことを覚えています。幸希とのこの旅は、私の人生の中でもかなりのアドベチャー度でした。色々大変でしたが、思い切ってやってよかったと思っています。


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