Wednesday, January 22, 2014

オハイオ州での柴犬関連事件

昨日ご紹介した記事に関して、なぜ今あのような記事が書かれたのか考えてみたのですが、その理由の一つとして、昨年12月にオハイオ州で起こった事件が関連しているような気がします。

ご存知ない方のためにこの事件の内容を要約すると、以下のようになります。参照した元記事はこちら。「米国オハイオ州の家族が飼っている柴犬が、赤ちゃんを乱暴に扱って殺したと警察が報告」("U.S. Ohio family's Shiba Inu dog played too rough with baby, killing her, cops say")。


米国中西部に位置するオハイオ州のコロンブス市で起きた事件ですが、2013年12月10日に書かれた記事ではこのように報道されています。

犠牲になったのは、ミア・ギブソンという生後約三か月の女の赤ちゃん。この子がお父さんとカウチで寝ていたのですが、何かの拍子にカウチから落ちてしまいました。その時に、このお宅の飼い犬である二頭の柴犬が「この子と遊び」または「この子で遊び」、この犬達にかなり乱暴に扱われたため赤ちゃんは大怪我をして、ご両親が気が付いて病院に搬送したが、残念ながら亡くなってしまったということです。


この記事を読んだ時の反応は、その人がどれほど柴犬という犬種を理解しているかによって違ってくるのではないでしょうか。昨日の記事に書かれているように、柴犬が「仮面を被った悪魔の犬種」であるというような印象を持っている人は、「そうでしょう、そうでしょう。床に落ちた小さい生き物は、たとえ人間でも獲物と区別がつかないのよ、柴犬は」と思うかもしれません。また、柴犬と暮らしている人達は、「柴犬がそんなことをするわけがない!家の柴犬は絶対にそんなことはしない」と、直ちに防御に出るかもしれません。


私の反応は、反応というより疑問でした。以下の三点。

1 )なぜこのお父さんは、三か月に満たない赤ちゃんとカウチで寝るというような選択をし、赤ちゃんがカウチから落ちても気づかなかったのか。

2)柴犬二頭がそんなに激しく「赤ちゃんと/で遊んで」いたら、少なくとも犬の唸り声ぐらい聞こえそうなものです。それに赤ちゃんだって、死に至るほどの大怪我をさせられて、泣き声一つ上げないということは考えにくいです。自分のすぐ側で、あるいは家の中のどこかでそのような大変な状況になっている時に、なぜこの父親がそれに全く気付かず寝ていたのか。お母さんはベッドルームで寝ていたということですが、なぜお母さんも騒ぎに全く気が付かなかったのか。乳児の育児で二人ともクタクタで、深く寝入ってしまっていたのか。

3)赤ちゃんを攻撃するような犬を、なぜ赤ちゃんがいる部屋で自由にさせておいたのか。

おかしいと思いませんか。


記事によると、赤ちゃんは擦り傷や打撲などの外傷はなく、噛み傷だけだったそうです。警察は、犬達が赤ちゃんをおもちゃだと勘違いして遊んでいたのではないか、と言っているそうですが、これも疑問ですね。

まず、この赤ちゃんが生後三か月近くだということは、普通のご両親だったら、最も適当な形で犬と赤ちゃんの対面を済ませ、犬が赤ちゃんに対して乱暴な態度を取るようであれば、隔離するなどの対策をしているはずです。 もしかしたら、そのような対策を普段はしていたのかもしれません。しかし、この日はお父さんが夜中の授乳当番で、カウチで授乳している間に寝入ってしまい、犬達が部屋に入れないようにするためのゲートを閉め忘れた、というようなシナリオが考えられます。


あるいは、もっと悪く考えれば、お父さんが泥酔するなどの理由でカウチで寝てしまった。その時に、赤ちゃんを子供部屋に一人で寝かせておくのは心配だから、一緒にカウチの上に寝かせておいた、などの状況も考えられないこともありません。とにかく、記事にはベッドルームで寝ていたお母さんも、どの部屋か分かりませんがカウチで寝ていたお父さんも、手遅れになるまで自分の子供の状況を全く把握していなかったということです。


結果的に、両親は罪に問われることはなく、精神的に不安定になっているためそのケアを受けているそうですが、犬達はアニマル・コントロールに保護される結果に。そのような大きな事件を起こした犬は当然引き取り手がいないでしょうし、恐らく殺処分になったのではないでしょうか。赤ちゃんの詳しい死因については更なる調査が必要だと書かれていますが、その後どうなったのかについての報道は見つかりませんでした。


このような事件が起こると、「やっぱりね、柴犬は仮面を被った悪魔の犬種だから」と考える人が増えるかもしれませんが、この事件の場合は、赤ちゃんの親としての無責任さに加え、犬の飼い主としての監督不行き届きにも注目すべきだと思います。この柴犬達の経歴や性格などが分かりませんから一概には言えませんが、柴犬だからこういうことが起こったのではなく、このような状況であればどのような犬種でも同様の事件が起こりかねないのではないでしょうか。子を失い失意のどん底にあるこのご両親には厳しい言い方かもしれませんが、これは回避しようと思えばできた事件であるような気がして仕方がありません。


幸希:とっても残念だと思う。人間とコミュニケーションがちゃんとできない犬は、たとえ相手が日頃自分の面倒を見てくれる人間でも、死に至らしめることができるような歯と顎の力を持った獣にすぎないはず。やっぱり、人間社会の色々なルールを私達が分かるように教えてもらうことが、一番大切なはずだと思うよ。


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